薬膳情報の「自宅で薬膳」です。

薬膳って?

薬膳というと難しく感じますが、その基本は簡単です。人間は食物を食べることで、身体を作り、生命活動に必要なエネルギーを得るだけでなく、運動に必要なエネルギーを得ています。つまりは食べたものが、その人間の身体を作り、健康状態を決めるといっていいでしょう。薬膳とは、この食物の特性を理解し、その人の体調や生活にあった食物を選んで食べるということです。夏バテもそうですが、夏の疲れは晩夏から初秋にピークを迎えます。この時期に体調不良に見舞われる人が多くみられます。病気と言うほどではないけれど、体調が芳しくない、疲れが抜けなくてだるい、という状態が長く続く人も多いのではないでしょうか?こうした状態を中国医学で「未病」といいます。本格的な病気というわけではないので、医者にかかる人は少なく、なんとなくやり過ごしてしまう人が多いのがこの状態です。日本人は特に我慢強いので、この「未病」の状態にある人が多いのだとか。未病の段階であれば、投薬や積極的な治療は特に必要ありません。この段階で必要とされるのは、とにかく休息と食生活の改善と言われます。漢方を用いても改善が見られますが、まだまだ漢方医や漢方外来は少なく、忙しい人はなかなかその時間も取れないかもしれません。やはり、未病状態の改善には食生活を見直すことが一番の早道です。けれど、薬膳料理は美味しくない、というイメージがあるのもまた事実。本格的な漢方や滋養強壮に効果のある食材は癖が強く、高価な物が多いのは確かです。朝鮮ニンジンやすっぽん、中華の亀ゼリーなどがその好例といえるでしょう。しかし「杏仁豆腐」が元は薬膳料理だっということを知っている人は少ないかもしれません。杏仁豆腐はその字の通り杏の種「仁(じん)」を粉末にしたものを使用していて、喘息や痰の治療や症状の緩和に利用されていました。現在日本で食べられているスイーツの杏仁豆腐にはこの「杏仁」は使われていませんが、こう聞くと、少し薬膳が身近に感じられるのでは?また、日本に古くからある食べ合わせ(鰻と梅干のような)にもきちんとした根拠があり、薬膳の思想に近いと考えることもできます。簡単に手に入る食材でも、性質を知ってうまく生活に取り入れれば体調を劇的に改善することが可能です。まずは、体調不良の原因を知ることから始めましょう。その原因に合わせて自分に合った食材・メニューを考えましょう。